『ノンアルコールビール』と『ローアルコールビール』と『お酒』のすみわけについて

こんにちは。

みなさまからよくいただく質問で

シラフィティは、お酒なんですか?」

ローアルコールビールとノンアルコールビールはどう違うんですか?」

という質問を非常に多くいただくので、今日はノンアルコール、ローアルコールビールの違い、どこからがお酒なのか、何が違うのかなどについてのお話をさせていただきます。

シラフィティの商品はアルコールが0.5%程度含まれており完全0.0%のノンアルコールビールではありません。
アサヒビールさんのビ○リーなどと同じジャンルですね。

 

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では、0.5%のアルコールが含まれているということはお酒なのか?

答えは、「お酒には該当しません。」

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実は、日本の法律上
アルコール度数が1%以下の飲み物は、ジュースなどと同じく清涼飲料水扱いとしてノンアルコールドリンクに分類されます。

ただ、実情としては0.1%程度のアルコール度数を超えるものは「ローアルコール・低アルコール」と表記することが多く、「ノンアルコール」と表記するときは、アルコール度数が0.05%以下の場合がほとんどです。
ですので、私たちもノンアルコールビールと言いたいところですが通例にのっとりローアルコールビールと表記しています。

実は、栄養ドリンクや酒粕を使ったドリンク、料理などにも1%以下のアルコールが含まれているものが多々あるのです!

意外としりませんでしたよね?

 

作る上での大きな違いは??

お酒とノンアルコールビールで大きく違う点として、まずはそもそもの製造するための免許が違うという点が大きな違いになります。

お酒を作る場合だと、「酒類製造免」が必要となってきます。
そしてノンアルコールドリンクを作る場合は「清涼飲料水製造許可」が必要となってきます。
このように実は作るための許可や資格も全くの別物なんですね。

なので既存のビールブリュワリーが既存設備と、既存の営業許可では、ノンアル・ローアルコールビールを製造できず、美味しいノンアルコールビールが増えないというのが現状です。

そこで、シラフィティでは、個性的なクラフトノンアルコールビールを作るために、新たに「清涼飲料水製造業の許可」を取得した専門の醸造所を設立し、「ビールと同じ醸造設備、製造方法」で、ノンアル・ローアルコールクラフトビールを製造することにしました。

海外でのノンアル・ローアルコールビールの高まり

実は日本国内よりも海外の方が、ノンアル・ローアルコールビールの市場が盛り上がりを見せています。
海外でもアルコール0.0%のものから、0.5%のようなローアルコールビールまで様々なブランドが立ち上がり注目を集めています。
欧米の国々では、ミレニアル世代を中心に、Sober Curious(ソバーキュリアス)と呼ばれる、アルコールは飲めるが「あえて飲まない」ライフスタイルを選ぶ新たなムーブメントが注目されていたりと、脱アルコールのトレンドに伴い、Nirvana BreweryやBig Drop Brewing Co.などのノンアルコールクラフトビール専門の醸造所が設立されていたり、ペールエールやIPA、スタウトなど様々なスタイルのノンアルコールビールが製造販売されはじめました。 またクラフトビールの雄BREWDOGはロンドンに「世界初」というノンアルコールバー〈ブリュードッグ AF〉をオープンし話題を集めています。

このように今、世界中でノンアルコールビール、ローアルコールビールのトレンドがおきている中で、これから日本も、もっともっと沢山の種類のノンアルコールビールブランドやスタイル、楽しみ方が増えていくと嬉しいなとおもっています。

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